テクノロジー

グーグル、Chromiumの開発基金をLinux Foundationと設立

2025-01-10

著者: 健二

米グーグルとLinux推進団体であるLinux Foundationは、9月1日(現地時間)に新たなイニシアチブ「Chromium ベースのブラウザの支持者」を立ち上げると発表しました。このイニシアチブは、Chromiumエコシステムへの資金提供とプロジェクトを強化することを目的としています。

Chromiumは、2008年にグーグルがWebブラウザ「Chrome」を公開した際に開発されたオープンソースプロジェクトで、MicrosoftのEdgeやOpera、Brave、Vivaldi、Sleipnirなど、多くのウェブブラウザの基盤となっています。

Meta、Microsoft、Operaなどもこの取り組みに参加しており、MicrosoftはLinux Foundationの発表文において「コミュニティ主導のニーズに資金を向ける明確なオープンなガバナンスを提供する」と述べています。

グーグルはChromiumの資金提供の94%を占めていますが、このイニシアチブはLinux Foundationが管理します。

グーグルによると、「オープンソースプロジェクトの共同イニシアチブに対する多くの投資を継続する」とし、今後も「投資を削減することはない」と述べています。

また、グーグルは独占禁止法違反としての判決を受けており、米司法省がChromeブラウザの流通を求めていることも影響していると考えられています。この動きは、競争の促進に寄与し、エコシステムを活性化させる可能性があります。さらに、Linux Foundationが管理することによって、開発者やユーザーからの信頼を高め、オープンソースソフトウェアの発展を促進することが期待されています。