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スペースXのロケット「スターシップ」破片が飛散 宇宙機航行に影響 - 日本経済新聞
2025-01-17
著者: 桜
スペースXが16日午後(現地時間)に打ち上げたロケットに搭載された宇宙船の破片が飛散し、宇宙機の航行に影響を与えています。米CNNによると、遅延や航路変更が発生しているとのことです。ネット上では破片をとらえた動画が相次いで投稿されています。
マイアミ国際空港とフォートローダーデール・ハリウッド国際空港を出発する便が、「ロケットの打ち上げ異常」を理由に平常より1時間遅れています。米連邦航空局(FAA)は破片の落下域周辺を宇宙機が飛ばないよう、一時的に速度や航路を変更させたと発表しました。
英語圏では、宇宙船の残骸とみられる物体が空から降り注ぐ様子が撮影され、その影響を受けると思われる航空機の運航にも注意が促されています。スペースXは公式サイトで「予定の航路内を飛行しており、破片も事前に指定した危険区域に落下しているはず」と説明していますが、不測の事態に備えた対策が求められています。
今後の宇宙旅行の安全性を確保するために、運輸当局はより厳格な基準の設定を検討しています。スペースXは、史上最大のロケット「スターシップ」を打ち上げたことで知られ、その影響が広がる中、革新的な宇宙開発を進めている一方で、新たな課題にも直面しています。今回の事件が宇宙産業全体に与える影響は計り知れず、業界関係者はその動向を注視しています。