世界
シリアで女性数千人がデモ、暫定政権に女性の権利擁護を要求
2024-12-25
著者: 結衣
[カミシューリ 12日 ロイター] - シリア北東部のカミシューリ地域で女性数千人が参加してデモ活動を盛り上げ、暫定政権に女性の権利の尊重を要求した。あわせて、北部のクルド人が主導する地域でのテロ攻撃を非難した。
デモ参加者の多くは、トルコが国家安全保障上の脅威として即時解散を望んでいるクルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」に関連する「女性防衛部隊(YPJ)」の旗を掲げた。
女性の権利の擁護活動家であるソフィア・フセイン氏は、「私たちは新国家に対して女性の権利を要求している。この制度で女性の権利が排除されるべきではない」と語り、「私たちはクルドでのトルコ軍の攻撃も非難している」と述べた。
シリア北東部のクルド人が主導する行政機関の職員、ヘムリン・アリ氏は、「YPGへの支援に貢献する。シリア北部と東部での女性革命の権利と利益を守ることに貢献する」と述べた。
シリアでの内戦が2011年に始まって以来、クルド人は地域の大部分で自治を獲得し、現在はその成果を守るために活動を続けている。ヘルスや教育の権利、女性の権利などに関する取り組みが注目されており、その中でも特に女性の権利の重要性が増している。
ただし、イスラム主義の勢力や他の武装勢力との間での緊張も依然として高く、今後の政権改革や安定した社会の実現には多くの課題が残されている。国際社会の関与や支援が欠かせない状況が続いている。女性たちは今後も自身の権利を求め、積極的に声を上げていくことが期待されている。