シリアで女性数千人がデモ、暫定政権に女性の権利擁護を要求
2024-12-24
著者: 裕美
[カミシュリ 12日 リーター] - シリア北東部のカミシュリ地域で女性数千人が参加してデモ活動を行い、暫定政権に女性の権利の擁護を求めた。このデモは、北部のクルド人が主導する地域で行われたもので、女性の権利を守るための強力な法的枠組みを求める声が高まっている。
デモ参加者の多くは、トルコが国家安全保障の名の下に行っている攻撃から女性を守るための強化を訴えており、最新の軍事行動による影響を危惧している。参加者の一人であるソリーダ・ファレア氏は、「私たちは新しい国家に対して女性の権利を要求している。そしてこの制度によって私たちの権利が侵害されることは許されない。」と強調した。
さらに、女性の権利を擁護する活動が、国際社会でのサポートを乞う状況が続いていることも言及された。シリア内戦以来、女性は新しい政権における公正な位置を求めており、彼女たちの権利はこれまで以上に重要な議題となっている。
シリアでは2011年から続く内戦の中で、女性の権利は非常に脆弱な状態に置かれている。これにより、様々な女性団体が連携して、女性の権利を保障する運動を展開しているが、実際の進展は非常に限られている。これに対する政府の反応は冷淡であり、女性の権利を強化するための具体的な行動が求められている。
デモに参加した女性たちは、自らの権利を求めるだけでなく、妊娠中や子育て中の女性に対する医療サービスの充実、教育機会の拡大、そして、性暴力や差別に対する強力な法律の整備を訴えている。彼女たちの要求は、シリアの将来における女性の地位を大きく左右することが期待されている。
今後の展開にも注目が集まっており、国際社会からの支援がこの運動をどのように後押しするのか、また、シリア政府がいかにこれを受け入れるかが鍵となるだろう。