健康

食品包装材料の化学物質、3600種類が体内に残留?研究で明らかに!

2024-10-01

食品包装材料とその影響

忙しい毎日、"容器包装された食品"はどこでも便利に使われています。購入する機会も多くなりますが、そうした食品に多く含まれる"食品包装材料"と呼ばれる化学物質が混入していることがわかってきました。さらに注目すべきは、"食品接触化学物質(FCCs)"というこれらの物質が、人体に蓄積されている可能性があるという点です。

研究の概要

近年の研究では、食品包装材料に含まれる化学物質に関する新たなデータが得られ、共同研究の結果、3600種類を超えるFCCsが食品に残存していることが判明しました。これらの物質は、日常的に接触している食品にも含まれており、我々の健康に影響を及ぼす恐れがあります。

危険な化学物質の特定

この研究は、ミシガン州立大学と欧州の研究機関との共同研究として行われ、対象となった食品の多くに、危険な特性を持つ化学物質が含まれていることが示されています。具体的には、7500種類以上のFCCsの中から、特に懸念される物質が、4000種類以上の化学物質および40種類以上の分類に関して抗生物質との関連情報が集められました。

残留する有害物質

残留している化学物質の中には、BPA(ビスフェノールA)やPFAS(パーフルオロアルキル物質)など、悪影響が懸念される物質が含まれています。特にBPAは、内分泌かく乱作用があるとされ、成長期の子どもたちにとって非常に危険です。またPFASは、環境中で分解されにくく、その累積が身体に悪影響を与えるとの報告があります。

今後の展望

研究者たちは、このような包装食品の使用が日常的になっている現状を踏まえ、今後の健康への影響について注意を促しています。日本国内では、消費者が選ぶ食品の選択肢が限られているため、より安全な食品を選ぶための意識が高まることが重要です。これに関連して、無添加や有機食品の購入を考える人々も増加してきています。

規制の必要性

さらに、包装材に使用される化学物質をどのように規制するかが、今後の課題として浮上しています。消費者が健康を守るために何を選び、どのように行動すべきか、引き続き議論が必要です。