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SECがイーロン・マスク氏に再度警告、マスク氏は「完全に機能不全の構造」と発言

2025-01-15

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米証券取引委員会(SEC)は1月14日(現地時間)、イーロン・マスク氏が2022年に米Twitter(現X)を買収する際、適切な発表を行わなかったことについて、再度警告を出した。マスク氏が発表を行わなかったのは、意図的に「人為的に低価格」で株式を取得するための行為であるとされた。

米国では、上場企業の株式が5%を超える場合、取得から10日以内にSECへの報告が義務付けられているが、マスク氏はこの規則に違反しているとされる。報告を怠った場合、マスク氏は多額の罰金を科せられる可能性がある。SECはマスク氏に対し、株式取得に関する違反に対して厳しい姿勢を示している。

SECによると、マスク氏が2022年4月4日にTwitterの株式取得を公表した後、Twitterの株価は27%以上上昇したが、その間にマスク氏は不適切な行動をとっていたとされる。

さらに、SECは2023年にもマスク氏がTwitterの株式取得に関連する行為を行うたびに、これに対して厳しい監視を続ける意向を示していると言われている。

ドナルド・トランプ前大統領は昨年12月、Truth Socialへの投稿でSECの新委員長に対して「暴露・アトキンス氏を任命する」と述べ、自らの次期大統領選挙へのアプローチを多角的に行っている。アトキンス氏は企業法務の専門家であり、現在は金融業界や仮想通貨業界に精通したコンサルティング企業Patomak Global PartnersのCEOを務めている。