世界
サウジアラビア、外国人100人以上処刑 前年の3倍で過去最多
2024-11-18
著者: 結衣
【ダバイ=AFP時事】サウジアラビアで今年、外国人への死刑執行が急増し、16日までに101人が処刑されたことが国営メディアに基づく集計で分かった。すでに通年で34人だった2022年に対し、今年は23年の3倍に達した。
国別ではパキスタンが最多で21人、イエメンが20人、シリアが14人で続く。直近では16日に南部ナジュランで、麻薬密輸に問われたイエメン人の処刑が行われた。
ドイツの人権団体「欧州サウジ人権組織」は「サウジが1年で100人の外国人を処刑したことはこれまでなく、過去最多だ」と指摘している。国内全体では、17日までに274人に対して執行された。サウジは22年、それまで3年間停止していた麻薬関連の死刑執行を再開し、件数を増した可能性がある。同国は死刑に対し厳格な姿勢を採用しているが、執行方法は公表されないことが多い。
世界人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、23年のサウジの死刑執行数は、中国とイランに次いで世界で3番目に多かった。