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サウジ、対米投資6000億ドル維持へ 皇太子がトランプ氏と電話会談

2025-01-24

著者: 結衣

[23日 ロイター] - サウジアラビアの国営通信社は23日、ムハンマド皇太子がトランプ前大統領と電話会談を行い、今後4年間で6100億ドルを超える対米投資・貿易を維持する意向を伝えた。

皇太子は、トランプ氏が見込む「前例のない経済的繁栄」を実現するため、強固な対米関係を必要とする可能性があると述べた。トランプ氏との会談は、サウジの投資政策を強化する重要なステップと考えられている。

報道によれば、サウジは6100億ドルの資金源や公共支出がどのように投資されるかについては詳細には言及していないが、これが国の経済成長にどのように寄与するかが注目されている。

皇太子は、「さらなる投資が生じれば、(投資額は)さらに増加する可能性がある」とトランプ氏に語りかけた。

トランプ氏は、1期目にサウジを含む新興国との関係強化を掲げ、2022年のサウジからの輸入額が5100億ドル相当の製品に同意したと述べた。これは同国を最初の外交先にするための取り組みであると強調した。

「前回はサウジが4100億ドル相当の製品輸入に同意し、私は同国を訪問した」と言及し、2021年の訪問の時に語られた内容も振り返った。

さらに、サウジは2030年までに多様な経済に移行する目標があり、これにはデジタル分野や再生可能エネルギー、観光などのセクターの成長が含まれている。これにより、同国の経済基盤を強化しつつ、国際的な投資を受け入れる環境を整えることが目指されている。これからの動向が注目される。