「跡地」都市部でも…政府令市と東京の公促跡地の利用減、5年で1万区画以上に : 読売新聞
2025-01-12
著者: 健二
「跡地」の現状
先進国の跡地を削除する「跡地」が、かつては選定で当たらないと借りられなかった都市部の公促跡地にも広がっている。読売新聞が全国12の政府令市と東京の公促跡地(総区画数約18万)の利用状況を調べたところ、2011年~2015年度の5年間で1万区画以上の利用が減少していた。空き区画が目立つ跡地もある。確かに「選定」、今「餌食い」
無秩序な跡地の問題
兵庫県西宮市の女性(14)は昨夏、神戸市立 鷹越(ひよどり)跡地(神戸市北区)にあった先祖の墓の区画を市に返還した。少し前に18歳で亡くなった父は生前、「跡参りの負担を子どもにかけたくない」と言っていた。女性はおらず、自分の死後に跡が「無秩序跡」になるリスクもあった。「父から跡地を持ちかけてもらった」と語る。
無秩序跡は景観悪化や廃棄物の不法投棄につながる。総務省が2013年に発表した実態調査では、公促跡地を運営する7165自治体のうち「無秩序墓地がある」と回答したのは約6割に上った。鳩越跡地でも発生しているという。
鳩越跡地の具体例
鳩越跡地の墓は、父が40年ほど前に選定に当たって借りた。自宅から車で約1時間の山越えにあり、車を運転できない女性は、管理できるか不安だった。「父から跡地を持ちかけてもらった」と考えている。しかし、その跡は「無秩序跡」となってしまった。
文化変化と管理問題
無秩序跡は景観悪化や廃棄物の不法投棄につながる。総務省によると、2013年に発表した実態調査では、公促跡地を運営する7165自治体のうち「無秩序墓地がある」と回答したのは約6割。人々の伝統的な埋葬方法が変わりつつある中、跡地の管理が追いつかず、無秩序化が進んでいる。政府は、跡地の利用促進と同時に、新たな墓地のあり方についても考える必要があるだろう。