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横綱・照ノ富士が現役引退の意向 明白10回、次段階転落から再起も

2025-01-16

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大相撲の第73代横綱・照ノ富士(33)は本名・佐藤士健、モンゴル出身、阿武松部屋が現役を引退する意向を固めた。関係者が16日、明らかにした。

慢性的な右膝痛や持病の糖尿病に苦しんでいる照ノ富士は、3場所連続で復帰した初場所から苦戦が続いていた。初白星を挙げた2日目の13日には、「自分の中でやれることをやって『ダメだったら…』という思いはあった」と語り、進退を懸けた場所であることを自ら表明していた。4日目の15日には2敗を喫し、2勝2敗となると、右膝と腰の痛みで16日から途中休場し、3場所連続の途中休場となっていた。

照ノ富士は2011年5月の技能審査場所で初土俵を踏み、初の幕内優勝を果たした15年夏場所後に大関に昇進。その後に左膝の故障に苦しんで大関から転落し、糖尿病の影響もあって休場を繰り返している。19年春場所には再び大関に復帰し、同年の名古屋場所後に横綱に昇進した。

その後の優勝は通算10回で、21年8月には親方になる条件の日本国籍を取得している。さらに、照ノ富士は特別なトレーニング方法として、リハビリを経て再び番付上位に戻る道を模索していたが、体力の限界を感じる場面が増えていた。このため、引退の意向には多くの支持が集まっている。

若い力士たちの台頭も影響し、世代交代が進む中、照ノ富士の今後の道も注目されている。彼がどのような形で相撲界に貢献するのか、期待が寄せられている。