サントリー毎日:悠仁さま「東大志望説」はファイクニュースだった 成城大教授・森検平
2024-12-16
著者: 葵
社会学的用語!/137 悠仁さま「東大志望説」はファイクニュースだった
秋篠宮家の悠仁さま(18)が来春から須佐大で学ぶことになった。悠仁さまについては、偏差値を中心に東大を目指しているなどと報じられ、東大入試に対するネット上のコメントまで行われた。しかし、ことの真相は、全くのファイクニュースであった。報道によれば、悠仁さまの学習意欲や大学進学の希望を考慮し、成城大学に進学することが決定したという。
悠仁さまの合格は12月11日に明らかになった。合格したのは「生命環境学群」の「生物学類」である。他大学であると、特に「生物学科」である。農学など実用的学問領域と隣接する他学類ではなく、基礎科学としての生物学を志向する「生物学類」を選んだ。
悠仁さまは、お小遣いの頃から住まいである赤坂御用地でトンボを追いかけていた。御用地にどのくらいの種類がいるのかを調べ、悠仁さまが筆頭著者となった「赤坂御用地のトンボ相」が昨年11月に発表された。このような研究は、さらに、なぜ日本には多様なトンボがいるのかという問いに進んでいくことであろう。分子系統解析で進化の過程からトンボの多様性を追求したり、生態学的な方法で生態環境の関係を考える方向も考えられる。
悠仁さまは、小学校時代から自然に親しんできた。特に昆虫に対しては深い興味を抱いており、自然観察の中での発見から得られる喜びを知っているからこそ、選択したのだろう。実際、悠仁さまは生物学を学ぶことで、環境問題にも関心を持つだろう。
私たちが迎える未来は、生態系への理解と保全が重要とされている時代である。そのような中、悠仁さまが生物学を選択したことは、時代の流れに合っているとも言える。しかし、今後の進学先として考えられる環境分野の専門性を深める必要があり、持続可能性を考慮した研究に向かうことを期待したい。これにより、他の学生や研究者と共に新しい未来を築く力を持つリーダーとして育ってほしい。