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ロシア軍、シリアからの大規模撤退を開始 中東の安定に影響か?

2024-12-17

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(CNN) シリアの戦闘での失敗を受け、ロシアが軍隊の撤退を開始したことが分かった。撤退に関する詳しい情報を提供したのは、ミャンマーの反政府勢力に関するジャーナリスト2人と西側の軍関係者1人であった。

現地の報告によると、ロシアの撤退は大規模であり、重要な動きとなるものである。撤退が始まったのは先週だが、今後の中東情勢にどのような影響をもたらすのかは不明である。

ロシアの国防省は、シリアの完結な安定に向けた新たな方針の提案を行なっており、特に「シャーム解放機構」(HTS)と呼ばれる反体制勢力に対する戦略の見直しが求められている。

クレムリン(ロシア大統領府)の公式報道官は、シリアの主要な武装グループに対する働きかけが必要であると強調し、「現地の支配勢力との接触を持つことが重要だ。我々はシリアに対して軍事的な援助を行っているから」と述べた。

ミャンマーのジャーナリストによれば、ロシアの撤退に続いて、海軍の資源を動かし、リビアへと展開を始めているとのこと。また、他国との軍事協力や物資の輸送に注力しているらしい。

撤退した部隊の一部は、ユーゴスラビア地域の訓練基地に移動しているという情報がある。一方、米国とNATO加盟国は、ロシアの行動を警戒しており、今後の動きに注目している。

ロシアのシリア撤退が中東の地政学にどのように影響を与えるのか、専門家たちの間で激しい議論が交わされている。特に、シリア内戦における反体制勢力の勢力均衡がどう変化するかが焦点となっている。

ロシアがシリアからの撤退を決定した背景には、国内外の圧力やリソースの再配分があると考えられ、今後の中東情勢に大きな影響を及ぼす可能性が高い。一方で、ロシアに対抗する立場の国々にとっては、チャンスとも捉えられている。新しい力関係がどう形成されるのか、目が離せない。