健康
大腸がん、早期発見へ検査を実施 患者最多、便潜血検査と内視鏡で | 山陰中央新報デジタル
2024-12-22
著者: 芽依
日本人の死亡トップ「がん」で患者が最も多い大腸がん。死亡数も女性1位、男性でも2位となり、実は早く見つけられれば治りやすいがんである。
増加する世代の発症
大腸がん罹患率は年々増加しており、2022年には85%の良性の腫瘍(せんじゅ)に対して、約30%ががんであると報告されている。特に最近では増加する世代の発症が目立っている。
国内の患者は年々増えており、現在では1975年の約17倍に達する。「特に最近は増加する世代の発症が増えている」と語るのは、がん研有明病院大腸外科の山口副部長。
米国でも55歳未満の患者の割合が2021年から2022年にかけて20%近く増加した。屋外活動が減少したことや食生活の変化が影響していると考えられている。特に若年層では、肥満や生活習慣病が喫煙よりもリスク要因として見直される必要がある。さらに、米国がん協会は、50歳以上に加えて、また最近では45歳でも検査を推奨している。このように世界各国で早期発見に向けた取り組みが強化されている。
日本では、便潜血検査や内視鏡検査が重要視され、その効果が上がっている。医師によると、早期発見により、治癒率は90%以上とも言われており、定期的な検査が患者の命を救う鍵となる。これからも健康診断を受け、注意を怠らずに早期の異常に気づくことが肝心だ。