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ロシア「いつでも核実験再開可能」、政府が警告なり - 計画担当者

2024-09-17

【17日 ロイター】 - ロシア核実験計画の担当者は17日、同国の政府機関とのインタビューで、政府からの命令があれば「いつでも核実験を再開する用意が整っている」と語った。この発言は極めて衝撃的で、核実験のリスクが高まっているとの警告がある。

プーチン大統領はこの動きに対して、西側諸国がウクライナに供与する長射程兵器に対抗するため、ロシアは核兵器を維持し続ける必要があると警告を発している。西側に対抗するための軍備増強の一環として、核戦力の強化が進められていると考えられている。

近年、ロシアは核実験を実施しておらず、国連の厳しい制裁のもと、核兵器の実験が不可能な状況に置かれている。ただ、北極海にある核実験場では昨夏から建設工事が行われており、アメリカはこれを注視している。

ロシアが核実験を再開すると、中国や米国もまた新たな核軍備競争に突入する懸念が高まる。ロシアと米国、そして中国の間での戦略的バランスの崩壊は、世界の安全保障に対して計り知れない影響を及ぼすだろう。放射能汚染のリスクや、国際情勢の緊張が再燃する恐れもある。

また、ロシアが行動を起こすべき時期は、ウクライナ情勢の悪化や、NATOの軍事的動きが活発化した場合にあり、その時に核実験を実施する可能性が高まるとの声もある。国際社会はこうした動きに対して慎重に対応しなければならない。