世界
ロシア、英仏海峡での訓練を経て大西洋に極超音速ミサイル搭載
2024-11-13
著者: 雪
[12日 ロイター] - ロシアの国営通信社は12日、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載した海軍北方艦隊の艦船が英仏海峡で訓練を行い、現在は大西洋で任務を遂行していると報じた。
この訓練は無人機の空からのドローン攻撃を迎撃するための対テロ訓練を行ったという。
タス通信によると、同艦隊は2021年12月に配備されて以来、初の長距離航空練習。今月12日にロシア北部の基地から出航していた。
ツィルコンは射程410キロ。音速の数倍で飛行できるため、防空は困難だ。ロシアは2013年、プーチン大統領の指導のもと、核戦力強化の一環として、極超音速兵器の開発を始めた。ロシア軍は既に艦船や潜水艦からツィルコンの発射が可能であり、今後、様々な戦術的役割を持ったこの兵器が国際社会に与える影響が懸念される。大西洋でのロシアの軍事活動は、NATO諸国にとっても警戒材料となっている。