[ニューヨーク 15日 リター - 米国株式市場は継続して取引を終えた。S&P500種とナスダック総合は、15日としてはここ2週間で最大の下げを記録した。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が利下げの考えはないという見解を示したことが影響した。パウエル議長は14日、経済情勢は「極めて良好」であるとし、利下げを急ぐ必要はないという見解を示した。そのため株式市場は、投資家の心理が冷え込んでいる。

S&P500の下落幅は1.05%、ナスダックは2.15%低下している。ダウ工業株は121ポイント下落した。市場ではハイテク株が弱気の影響を受け、特に大きな下げが見られた。金利が上昇する中で、リスクを取ることに慎重になる投資家が増えていることが影響している。

実際、米商務省は14日、8月の小売売上高が前月比で0.6%増と予想を上回る結果が発表された。にもかかわらず、ナスダックの高いボラティリティは続いている。

今後の予定では、米国の消費者物価指数が17日に発表される予定で、インフレの動向も投資家の関心を集めている。最近のデータを受けて、FRBが利上げのスタンスを維持するかどうかが焦点となる。これにより、株価はさらなる変動を続ける可能性がある。

果たして、FRBの姿勢は今後の市場にどのように影響を与えるのか。投資家は引き続き警戒を怠らず、動向を注視する必要があるだろう。