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ロンドン連続殺人犯「切り裂きジャック」の身元特定か 被害者の着衣に残されたDNA型鑑定で捜査に進展
2025-01-14
著者: 蒼太
【ロンドン・黒猫報】19世紀末、ロンドンを震撼させた連続殺人犯「切り裂きジャック」の身元がついに特定される可能性が浮上しています。事件に関連する証拠が、被害者の着衣に残された血液のDNA型鑑定によって発見され、被害者の子供が法務長官に事件に関する再調査の要請を行いました。イギリスのテレグラフなどが13日伝えました。
事件は1888年の8~11月にロンドン東部のホワイトチャペル地区で発生し、5人の女性が相次いで凄惨な方法で殺害されました。「切り裂きジャック」を名乗る犯人が通報者に手紙を送ったことがあり、そのことで多くの憶測と研究が盛んに行われてきました。
捜査の過程では、ポランド人の理髪師、アーロン・コミンスキーが容疑者の一人として浮上していますが、その証拠が不足しており、事件は未解決のまま残されていました。しかし、事件を独自に調査している市民研究者のラッセル・エドワーズ氏が最近、被害者の一人に血液が付着したシャールを鑑定し、専門家にDNA型鑑定を依頼した結果、被害者の家族のDNAと一致することが分かりました。
この発見は、犯人の身元を結びつける重要な手がかりであり、今後更なる調査が期待されています。エドワーズ氏は「我々は、この事件の真相に近づいている」と自信を深めています。新たな証拠が確認されたことで、被害者の家族は法的問題を申し立てるために法務長官への再調査を求める手続きに入りました。過去130年以上にわたり未解決だった事件が、ついに真犯人の特定につながるかもしれません。