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リクルート、新聞の「SUUMO」4誌休刊 25年2月から順次

2024-11-05

著者: 陽斗

リクルートは5日、住宅情報誌「SUUMO(スーモ)」など4誌の休刊を発表した。2025年2月以降に順次休刊し、不動産情報サイト「SUUMO」に集約される。特に、時代や読者・広告主のニーズ、利用状況の変化を休刊の理由としている。

休刊するのは「SUUMO ○○の注文住宅」(○○には地名が入る)や「SUUMO マガジン」、「SUUMO新築マンション」のフリーペーパー3誌と、「都心に住む by SUUMO」の市場誌の計4誌。市場誌「SUUMO 注文住宅 ○○で建てる」(同)の発行は継続する。「SUUMO 新築マンション」などの年度版「不動産会社ガイド」も25年度は発行する予定だ。

同社は10月に旅行情報誌の「じゃらん」と「じゃらんムックシリーズ」の休刊も発表した。これにより、同社のメディア戦略が変化し、さらなるデジタルシフトが進むことが予想される。特に、現在の住宅市場の状況や新しいライフスタイルに合わせた新たな情報提供が求められる中、オンラインプラットフォーム「SUUMO」の利用促進が重要な課題になるだろう。

実際、デジタル時代においては、紙媒体からの情報収集は減少傾向にあり、多くの読者がリアルタイムでの情報を求めるようになっている。リクルートはこうしたニーズに応えるため、デジタルコンテンツの充実を図るとともに、顧客とのコミュニケーションを強化する戦略を進めている。今後どのような新しい試みが展開されるのか、注目が集まる。