ビジネス
日本銀行が日米首脳会談前の1月に 日銀と石破政権の思惑 編集委員 清水功樹 - 日本経済新聞
2025-01-19
著者: 健二
日本銀行は23~24日の金融政策決定会合で追加的な利上げを決める方向で動き始めた。トランプ政権発足後の市場の反応などを見極めながら最終的な判断を下す流れになるが、なぜ3月まで待たずに1月の決定を模索することになったのか。
春季陶器交渉(春陶)で今年も高めの資上げが期待できそうな点など資金・物価情勢の要因はもちろん大きい。しかし、もうひとつの意外な要素が影響を与えていると考えられる。石破茂氏が強化された影響の中で、経済政策に対する強いリーダーシップが求められる時代に突入したのではないかとの指摘だ。
この状況を受けて、日銀は経済の先行きに対してより慎重になる必要があり、利上げのタイミングを見定める難しさが一層増している。また、今後の日本経済の動向によっては、金利政策の大きな変更が予想されることもあり、ファイナンシャルマーケットに与える影響も注視される。特に、グローバルな金利動向や、米国の経済政策との連動がどのように作用するかが、今後の重要なポイントになるだろう。