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来週の円は上昇か、日銀利上げ公式発表大波乱なら下落も

2025-01-17

著者: 蒼太

来週の円相場は上昇すると予想されています。日本銀行が24日の金融政策決定会合で追加利上げを決定する公算が大きいからです。現時点では、ドル・円は153円程度までの円高が見込まれる声があります。しかし、日銀の最終判断材料となる20日のトランプ氏が米国の景気指標に関する発言をしなければ、円が下落するリスクは残っています。

市場関係者の見解

オーストラリア・ニュージーランド銀が日本の経済について警戒した円買いが続いています。金利はかなりのラインで一気に上昇していますが、出発点となる方向性はまだ見えません。追加利上げに対する期待が高まる一方で、第1~第2弾は円高が進む可能性があると報じられています。

米国で主要な経済指標の発表が迫っており、消費者物価指数(CPI)が予想を上回る結果となれば、円はますます売られる可能性がありますが、指標の発表前からこれを見越した取引が進行している状況です。

トランプ氏から想定以上の発言が出た場合には157~158円まで円が売られるリスクがあると見られていますが、成長指標にはトレンドが期待を下回る可能性が考慮されています。

来週の展望

来週は利上げが濃厚であり、取引所は日本銀行の政策決定による円高を見込みつつも、流れに変化がない限り影響が少ない見込みです。また、最終関門のトランプ氏発言には特に注目が集まるとされています。いずれにしても、これからの経済動向を見守りつつ、ドル・円の動きに注目です。

事前予想

(ブルームバーグよりレポート予想モデル)ドル=152円62銭-157円92銭、来週物予想変動率12.5000%と予想されています。

来週の主な予定

20日:トランプ氏が発言した金融政策、国際経済フォーラム(WEF)年次総会、シンガポールでの中央銀行(中央銀行)の発表

24日:昨年12月の全国CPI、通常国会議事録と石破茂首相の施政方針演説、日銀決定会合の結果と経済・物価情報の展望(展望リポート)公表

注目されるのは、ドイツ・円高に対する圧力の高まりですが、最大の焦点は来週の金利動向との関係にあるでしょう。最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中です。