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日本の英語力、過去最低の92位 前年順位よりさらに5つ下落する急速な国際化に逆行

2024-11-18

著者: 健二

言語学学校を世界展開する企業「EFエデュケーション・ファースト」がこのほど発表した英語圏以外の国・地域の2024年版「英語能力指数」によると、日本は過去最低の92位に転落した。この11年間の発表開始以来、急速な国際化に逆行する形で日本の順位は常に下落を続けており、英語力の低下が顕著となっている。

調査対象は116カ国・地域で、オランダが6年連続で首位を維持した。2位はノルウェー、3位はシンガポールとなった。日本は前年の順位から5つ下がり、韓国やフィリピン、インドなどを下回り、アジア23カ国・地域では16位にとどまった。

同社の英語テストを受けた世界計210万人の24年の平均指標は、前年に比べ16ポイント低下の477(最高は800)。日本の指標は454と前年から3ポイント下がった。英語力の向上が求められる中で、多くの国が英語教育に力を入れているが、日本はその流れに逆行している現状が浮き彫りになっている。

この結果は、国際交流の機会が増え、グローバルなビジネスシーンで活躍するためには英語力が不可欠であるという認識が高まっている中で、日本社会での英語教育の在り方や、英語を学ぶ環境の整備がなおざりになっていることを示唆している。今後、さらなる英語教育の改革が急務となるだろう。子供たちに英語を身につけさせるための教育プログラムの充実や、海外との交流を促進する施策が求められる。日本政府や教育機関がどのように対応していくのか、今後の動向に注目です。