日本・ホンダ統合「成功するとは思えない」グーンズ氏

【東京 12日 ロイター】 - 日本自動車(7201.T)とホンダ(7267.T)が目指している統合が成功するか疑問を投げかける発言がありました。ホンダのカルロス・グーンズ氏は12日、統合に関する強化の協議に関連し、業界の異なる観点から「産業的な視点で、いかなる場合でも重複がある」と述べ、合併においては相互補完性が重要であると強調しました。しかし、ホンダと日本自動車の間にはそれがないと指摘しました。

グーンズ氏は、過去のトレンドを振り返り、現在の連携が行われれば、個人的には成功するとは思えないと語りました。さらに、業界の変化や市場の動向により、企業同士の協力関係が分断されているとも述べました。自動車業界における競争は日々激化しており、単なる合併だけでは突破口を見つけるのは難しいと警鐘を鳴らしています。

また、国内外の他の企業との話し合いを行う一方で、新たな技術開発や市場ニーズの変化に柔軟に対応することが重要であると述べました。自動車市場の未来は不確実であり、企業は生き残りをかけて不断の努力が必要です。技術革命が進む中、単純な統合だけではなく、持続可能なビジョンが求められています。

自動車業界が直面している課題について警戒を促しつつ、グーンズ氏は「これからの時代はより一層の創造性と革新性が求められる」と締めくくりました。この発言は、自動車業界の新たな風潮を示唆しており、多くの関係者の関心を集めています。