日本が引き続き求める逆捕鯨活動家、デンマークが特別視

2024-12-18

著者: 裕美

デンマークは17日、自治領グリーンランドにおいて、逆捕鯨活動家ポール・ワトソン(74)に関して、日本の引き続きの捕鯨要求を拒絶した。5か月間で最終的に逮捕されたワトソンは、同日、告発された。

カナダとアメリカの国籍を持つワトソンは、逆捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者である。彼は地球環境保護に関するリーダーシップとしても知られる。

日本はワトソンを2006年に南極海域で日本の捕鯨船に妨害を行い、業務を妨げ、乗組員に負傷を負わせて、その後2012年に国際手配した。

グリーンランドの警察は、これに基づいて今月7月にワトソンを、グリーンランドの首都ヌークに停泊中の船の中で発見し、逮捕した。

ワトソンはBBCに対して、逮捕されたことについて、皆に会いにできることに「安心した」と語った。

逮捕直後にヌーク市内から、デジタル通話で取得したワトソンは、自分が抑圧されている間に、日本の「違法な」捕鯨が注目されるようになったと述べた。

また、自らがかけられた容疑について、「この犯罪が行われたとされる時、私はその場に存在すらしていなかったことを、すべての証拠が示している」とし、「私たちは全てを記録している。全て、映像に収められている」と付け加えた。

クジラを捕獲して食べる行為は、多数の保護団体から激しい批判を受けている。しかし、日本の当局は、これは日本の文化と生活様式の一部であると主張し続けている。また、引き続きの捕鯨要求に否定的な返答をしたのは、ワトソンに対する特例に過ぎないとされている。

デンマークの法律では、14年前の容疑であることや、「状況の性質」に基づくと、日本の引き続きの捕鯨要求には従わないことを決定した。

ワトソンの保護人チャド・スチューチは、本件に対して「当然ながら」と述べ、「妻や子供たちとの再会を楽しみにしている」とBBCに語った。

グリーンランドの警察は、デンマークの自治領であるため、ワトソンに対して引き続きの監視を行うことが必要だと伝えた。

日本とデンマークにおける逆捕鯨活動は、犯罪人引渡し条約にも影響を受けている。しかし、日本は身体の引き渡しを要求していた。

デンマークの法制度は、日本とのやりとりを含め、「そうなることを、必要な確実性をもって考えることは不可能」と結論付けた。このような状況のなか、ワトソンは今後活動を続ける意向を示している。

ワトソンは長年にわたり、海上での捕鯨船との対峙で物議を醸してきた。日本は2019年、クジラ商業捕獲における国家的な取り決めを行い、30年ぶりに商業捕鯨を再開した。商業捕鯨を中断している間、調査目的での捕鯨は続けられていた。