任天堂は2023年11月5日に、2025年3月期通期の連結業績予想を下方修正する旨を発表した。Nintendo Switch本体の販売台数が予想を下回って推移していることが原因である。

販売台数は従来予想より5.2％減少した1,280万台、営業利益は同10.0％減の3600億円。通常・純利益見通しは据え置いた。

Switch本体は通期で1350万台の販売を予想していたが、1250万台に下方修正した。

2024年7月期までの業績予想も、販売高が前年同期比34.3％減の5232億円、営業利益が同56.6％減の1215億円と、大幅な減少を見込んでいる。

前年同期は「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や、映画「スーパーマリオブラザーズ」の影響で業績を押し上げていたが、今年に入ってからは大型ヒットが生まれなかった。

Switch本体の販売数は、前年同期比31.0％減の472万台に落ち込んでおり、ソフト販売も前年同期比27.6％減の7028万本と、いずれも予想を下回る結果となった。

任天堂は今後、注目される新作ゲームの発表を期待する声もあり、特に来年には新たな大作が登場する可能性も指摘されている。これによって、業績の回復が期待される中、ファンや投資家の注目が集まっている。