ラッコのリロ、死ぬ 17歳 国内で育成中のラッコは2頭に福岡
2025-01-04
著者: 葵
福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」は4日、同館で育成中のラッコのリロが死んだと発表した。17歳で人間に換算すると70歳ほどだ。国内で育成中のラッコは、鳥栖水族館(佐賀県鳥栖市)の20歳のメイと16歳のクレの2頭の元気な姿を残している。
リロは2007年3月に和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」での国内繁殖で生まれ、12年にマリンワールドに来た。飼育の時間に育成員の合間でポーズを決めるなどのパフォーマンスが人気で、休日のラッコプール前は多くの来館者であふれていた。
同館は24年12月27日、朝からリロに体調不良が見られたため、同日からの展示の中止を発表。元日から予定していた飼やり体験も中止が決まっていた。
国内の水族館でラッコの育成が始まったのは1982年。ピーク時の94年には全国で約122頭が育成されていたが、米国やロシアからの輸入が停滞しているため、国内での繁殖も難しく、育成頭数は年々減少している。国際自然保護連合(IUCN)はラッコを絶滅危惧種に指定している。
【ラッコに関する豆知識】
・ラッコの生態は非常に興味深く、彼らは器用な前肢を使って海草や貝類を食べることができます。
・また、ラッコは体温を保つために、体毛を清潔に保つことが重要です。そのため、彼らは特に水に入る前に自分の毛を整える行動が見られます。
・ラッコ同士は協力して食事をすることもあり、種族間の関係が非常に強いことで知られています。
リロの死は多くの人々にとってショックであり、彼の影響力を受けた子供たちも多く、学校の自然教育の一環として彼らの生態系について学んでいることを伝えられています。ラッコの保護活動への関心も高まる中、リロの思い出を引き継ぎ、未来の世代にラッコの存在を伝えていくことが重要です。