テクノロジー

ライカQ3 43mmレンズを搭載した「ライカQ3」

2024-09-27

ライカカメラ社は、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したレンジファインダー型カメラ「ライカQ3」を9月27日(金)に発表した。価格は110万円(税込)。

「ライカQ3」は、2023年6月に発売された高性能モデルで、レンズは「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」に続き、「ライカ アポ・ズミクロン f2/43mm ASPH.」を採用しており、デジタル仕様での表現が可能になっている。「ライカQ3」は人気を博しており、即日完売の事例も報告されている。

焦点距離が43mmとなったことで、「ライカQ3」はよりボケ味を強調した作品作りが可能になった。また、パースを緩和しない軽快な描写を実現しており、シャッタースピードが最大で1/8000秒に達するため、様々な撮影スタイルに対応できる。

「ライカQ3」で使用可能な撮影時のクッリップも充実しているが、選択肢が「ライカQ3」と重複しないように配慮されている。より遠近感を強調する作品作りに役立つため、「ライカQ3」の2台持ちを推奨する意義は薄れ、既存のユーザーには再評価される可能性がある。

有効画素数は「ライカQ3」と同じく6,030万画素、150mm相当でのクッリップ時には4,500万画素で記録可能。

レンズ以外の主要な仕様も「ライカQ3」と同等。映像エンジンは「Maestro IV」。像面位相差・コントラスト検出・深度マップ測定を組み合わせたハイブリッドAFを採用。DNG形式でのRAW記録に対応し、最高8Kまでの動画記録に対応している。ファインダーとして576万ドットのEVFも利用できる。

専用アプリ「Leica FOTOS」との接続も可能で、スマートデバイスへのワイヤレス転送が可能。また、アプリ経由で「Leica Look」を本体にダウンロードできる。新しい「Leica Look」となる「Leica Chrome」が追加された。

外装にはグレーのレザーが採用されている。特に目を引くデザインであり、数分で明るい印象を受ける。「ライカQ3」と同じく持ち運びに便利で、間違いなく注目を集める製品だ。近くに有効なレンズマウントの他、エルカスイツ形式の互換形状のポートレットを搭載。さらにサムレスなど、「ライカQ3」用のアクセサリーが使用可能となっている。