科学
青い星とガスの雲の壮大な融合。散光星雲「NGC 6357」【今日の宇宙画像】
2025-01-08
著者: 陽斗
【SAPOD】今日の「宇宙画像」では、soraeが過去に紹介した特別な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文学の専門家からお届けした画像を紹介しています。
今回ご紹介するのは、さそり座の方向に位置する散光星雲「NGC 6357」です。撮影には、チリのセロ・トロロ天文台にある約4メートルの望遠鏡が利用され、観測機器「ダークエネルギーカメラ(DECam)」によって、可視光線の3種類のフィルターを通して得られた画像が加工されて作られています。
この散光星雲は、約4000光年の距離にあり、豊富な大質量星の紫外線によって発光するガスが赤い光を放っています。H II領域(エキシタ-原料が存在する場所)は、ガスや塵から新たな星が形成される領域として知られており、ここでも数多くの星が誕生しています。
この画像には、青いガスと塵の雲だけでなく、星雲の外側で輝く数千個の星々が点在しています。
散光星雲「NGC 6357」には、重い星が集まり、数十個もの星団と連携している様子が見られます。この宇宙のダイナミズムは、星の誕生と進化、その相互作用を示しています。探査機や望遠鏡を通じて得られるこれらの映像は、私たちに宇宙の神秘を再認識させてくれます。これからの宇宙探査に期待が高まります。