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プーチン氏、日本など西側諸国に「対立は求めていない」

2024-11-05

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ロシアのプーチン大統領は5日、着任した外相による信任状を受け取る際の演説で、日本を含む西側諸国に「対立は求めていない」と述べた。長期化しているウクライナ侵攻に関しては、「ロシアは交渉に応じる用意がある」と強調し、経済制裁に対抗する意思を示した。

この演説には2023年12月に就任した新外相のロシア大使館が参加した。プーチン大統領は日本やカナダ、イタリアなど「非友好的国」と位置付ける12カ国の大使に対して、外交やビジネスなど「接触は最小限にとどまっている」と指摘した。

今回の演説ではインドなど、ロシアが「友好国」と位置付ける国の大使も参加しており、プーチン大統領は「(友好国との)協力は多面的で真のパートナーシップに基づくものである」と述べた。

報道によれば、ロシア西部カザンでは10月に開催されたBRICS首脳会議に関連して「国際情勢におけるBRICSの役割とその権威は強化され続けている」と言及し、BRICS諸国との関係強化の必要性を訴えた。

プーチン大統領の発言は、国際社会におけるロシアの立場を一層浮き彫りにしている。特に、ウクライナ侵攻に対する国際的な非難が続く中で、対話を通じた解決を求める姿勢を見せたことは、今後の外交関係に大きな影響を与える可能性がある。ロシアと友好関係にあるBRICSなどの地域連携を強調することによって、西側諸国との緊張がさらに高まる懸念も懸念される。