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破産の船舶電機、MLBとの深い関わりも… レッドソックス、エンブレムとパートナー契約 大手フィーバーの誕生した「FUNAI」のロゴ
2024-10-26
著者: 芽依
液晶テレビ製造などを手掛ける船舶電機(大宜見市)が24日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人の指揮によると、負債総額は約462億円。テレピ事業は、中国メーカーとの価格競争が激しくなり、販売が減少していた。
同社は2000年代に北米市場で好調だったこともあり、レッドソックスにスポンサーしていた07年からレッドソックスとパートナーシップを結び、ファンウェイパークに広告を出していた。記者会見などが行われる場合に使われるインタビュー用のスチールにも「FUNAI」のロゴが使用され、大手フィーバーが起きていた当時のブーストでは目立つ存在だった。
上原浩治と田中将大が16年限りでレッドソックスを離れたことにより、10シーズン続いたレッドソックスの日本選手在籍が途切れ、レッドソックスと船舶電機の提携関係も終了。18年に大谷翔平がエンゼルス入りする際はエンゼルスと提携し、エンゼルススタジアムに広告を出していた。
大谷がドジャースに移籍した今季、ANA、TOYOTIRE、興和、大信など多数の日本企業がドジャースタジアムに広告を出すようになったが、そうであれば、そこに「FUNAI」のロゴはなかった。さらに、船舶電機の破産は、同業者にとっても衝撃的なニュースとなり、業界全体に影響を及ぼす可能性がある。