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「オオタニがジャッジに明確に勝った」 Aロッドが「今季は準備している」と語る

2024-11-16

著者: 結衣

ジャッジは58HR、144打点の2冠も…POで不振&致命的エラー

“親心”が感じられる激励だった。メジャー歴代5位の通算199本塁打のアレックス・ロドリゲスは16日、米国内で行われたトークショー「MLBレジェンド、Aロッドが世界一オオタニの凄さを語る」に登壇。大谷について称賛の言葉を口にする中、ヤンキースのアーロン・ジャッジの打撃をも超える逸材として評価した。

今年のワールドシリーズはジャッジとヤンキースという東西の名門が激突。ロサンゼルスとニューヨークという、米国、いや世界屈指の大都市の看板チームとしても歴史的なカードとなった。しかし、ジャッジは今季前人未到の「50本塁打-50盗塁」を達成した大谷、58本塁打、144打点を記録したジャッジとの直接対決で大きな注目を集めた。

ジャッジOBでもあるロドリゲスは、米放送局「FOXスポーツ」のアナリストとしてワールドシリーズの解説を務めた。今回の登板決戦を振り返り、ジャッジは「まさにアメリカを代表するゲーム」と回顧。「1981年以降、実現できなかった。そうした中でもジャッジとオオタニがいた。そして確実にオオタニが勝った」と、ニヤリと笑顔を見せた。

大谷自身はワールドシリーズ5試合で2安打にとどまった。第2戦でも左肩を負傷。それでも第1戦は1-2と劣勢の8回に二塁打を放った後、三塁まで進塁。ペッツの同点打の呼び水になった。第5戦も打撃絶不調で出塁し、ペッツの勝ち越しを導いた。彼らの勝利に寄与することができた。

一方でジャッジはポストシーズン全体で打率.184と不振。ワールドシリーズは第3戦まで無安打に陥った。第5戦では失礼初打席を放つも、結果的に8回に三振を喫し、試合はペッツに敗北。鮮やかなヒットでかろうじて勝ち誇る瞬間もあったが、絶対的な敗北となった。自らのインスタグラムのコメント欄に「後輩」と思いを口にし「オオタニと同じように、ジャッジのような選手はいても、他のスポーツを見てもマイケル・ジョーダンやケリーアイリーダーなどとは義理が違うことがある。また、そうした時によりタフになります。私はジャンプのことをよく知っているので、約束しよう」とも。しかし、彼は依然準備している。

来年、さらに成長した姿で帰ってくることを期待したい。