ビジネス

関西電力の株価急落 公募増資などで最大5049億円達成

2024-11-14

著者:

(9月25日、プライム、コール9503)関西電力が急落している。売り気配で始まった後、前日比419650円(17.50%)安の1977円まで下落した。13日、新株発行や自社株買いなどで最大5049億円を達成するとの発表があった。新株発行により、発行済み株式は現在の7400万株から7400万1611株へと2株近く増えるとされ、株式需給の悪化から利食いの動きが強まっている。

関西電力は、経営再建の一環としてこの増資を行うことにしたが、市場では厳しい反応が見られ、増資効果に対する疑念が広がっている。また、最近の電力業界全体の価格低迷も影響しており、特に原材料費の高騰が企業の利益を圧迫している。さらに、脱炭素政策の進展に伴い、再生可能エネルギー分野への投資が求められる中で、伝統的な電力業者の運営環境はますます厳しさを増している。

市場専門家は、「関西電力の株価は、短期的には上昇の余地が少なく、今後の経営戦略が注目される。投資家は、増資の使い道や新たな成長戦略が明確にならない限り、警戒感を解くのは難しいだろう」と予測している。利益を確保できない状況が続く中、次の一手が求められている。