NVIDIA、新型AIスペックコン「Project DIGITS」を発表!注目の「GB10」スーパーチップ搭載
2025-01-07
著者: 芽依
NVIDIAは、Arm CPUとNVIDIA GPUを融合させた新型チップ「GB10 Grace Blackwell Superchip」を発表し、これを搭載した小型高性能コンピュータ「Project DIGITS」を姿を現しました。このProject DIGITSは、パーソナルコンピュータへの導入を目指し、5月からの販売開始が予定されています。価格は3,000ドルからスタートします。
GB10は、NVIDIAのGrace BlackwellアーキテクチャをベースにしたSoCで、Armプロセッサの高効率性能を20基に向けて最適化したGrace CPUと、最新世代のCUDAコアおよび第5世代Tensorコアを備えたBlackwell GPUを統合しています。これにより、独自のチップ間インターフェースであるNVLink C2Cを介して、1PFLOPSに達する演算性能を引き出すことが可能です。MediaTekとの協業により設計され、高い電力効率と性能、接続性を実現しています。
Project DIGITSは、GB10をデスク上でも使用できるコンパクトなコンピュータとして展開され、一般的なコンセントで動作する設計になっています。さらに、同社はこのデバイスを「世界で最小のAIスーパーコンピュータ」として位置付けています。
GB10には128GBのメモリと最大4TBのNVMeストレージを搭載し、さらには2,000億パラメータの大規模言語モデル(LLM)を動作させることが可能です。また、同社のネットワーク技術を活用して2台のProject DIGITSを連携させることにより、最大4,050億パラメータのLLMにも対応可能になるとされており、その潜在能力に大きな期待が寄せられています。
また、Project DIGITSは、その高い処理性能に加えて、同社が提供するAIソフトウェアライブラリーを利用することで、ローカル上でAIモデルのファインチューニングやテスト、プロトタイピングに役立つツールとして活用できる可能性があります。さらに、高性能な計算を活用したアプリケーションが次々と登場し、AI技術の浸透が一層加速すると見られています。