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ニューヨーク平均株価 1年間の上昇率は驚異の12.9% | NHK

2025-01-01

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2024年の最後の引き取りとなった31日のニューヨーク株式市場では、平均株価の終値が前日と比べて29ドル51セント安い、4万2544ドル22セントでした。

平均株価のこの1年間の上昇率はおよそ12.9%、2年連続の上昇となりました。特に、2024年には生成AIへの期待感を背景に半導体や大手IT企業といった銘柄で株価の上昇が続く中、FRB(連邦準備制度理事会)が早期に利下げに踏み切るという観測も加わり、5月には平均株価が初めて4万ドルの大台を突破しました。

8月にはアメリカの景気減速への懸念から株価が急落する場面もありましたが、9月にはFRBが4年半ぶりとなる利下げに転じて景気を下支えする姿勢を見せたことや、11月のアメリカ大統領選挙での勝利したトランプ氏の減税政策や規制緩和への期待感から、平均株価は初めて4万5000ドルを超えました。

ハイテク関連銘柄の株価指標の上昇率はおよそ28.6%、主な500社の株価で算出される「S&P500」の株価指標の上昇率はおよそ23.3%でした。

これに加えて、金や代表的な暗号資産であるビットコインも大幅に上昇しました。これらの資産は投資家が不安定な経済状況を受けて、リスク回避のために投資を増やす傾向が強まった結果と見られています。