ミ新規失業保険申請、8ヶ月ぶりの低水準-労働市場の堅調さ示唆
2025-01-02
著者: 葵
失業保険申請件数の減少
先週のミ新規失業保険申請件数は前週比で減少し、8ヶ月ぶりの低水準を記録した。労働市場は堅調を保っており、流用削減が比較的抑制されていることを示唆している。
新規申請件数の統計
新規失業保険申請件数(12月28日週終了)は前週比で9000件減少し、21万1000件となった。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は22万1000件。
継続受給者数の減少
失業保険の継続受給者数(12月21日週終了)は184万4000人に減少した。市場予想の中央値は189万人。
失業保険申請件数のトレンド
新規失業保険申請件数は、このところ、新型コロナ禍とまったく同じ水準に落ち着いている。企業が総じて人員を抱え込んでいる状況と整合的だ。
来週のデータの変動性
次週データは変動が大きくなり、特に祝日前後はそれが顕著に表れる。変動の少ない新規失業保険申請の4週移動平均は22万3250件と、昨年11月末以来の水準に減少した。
地域別の動向
新規失業保険申請件数は季節調整前では増加。地域別ではミシガン、ニュージャージー、パンシルベニアでの増加が目立った。一方、テキサスとカリフォルニアでは大幅に減少した。
エコノミストの見解
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミストは、「申請件数が低水準であることは総じて、失業手当の受給率抑制を反映している。継続受給者数も市場予想以上に減少したが、それらは最近、増加傾向で、労働市場の冷え込みをより多く反映している」と分析した。
継続受給者数の見通し
継続受給者数は年間ベースでは1年連続で増加する見通しで、2024年までは4.8%増、23年は10.6%増えていくとの予測だ。
まとめ
継続受給者数が1年連続で増加したのは、過去50年間で見ても例が少なく、特に危機後期を大規模なレイオフがあった時期ではない。しかも、この数年間の労働市場は昔とは異なっている。雇用主はおおむね雇用を維持しているが、それ以前ほどの人員を採用していない。これは失業者の職探しが長期化していることを意味している。