科学
NASAが太陽に最接近 – 4610万kmの距離を時速69万kmで通過、その時の温度は?
2024-12-24
著者: 愛子
アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が太陽に最接近しています。この探査機は2018年に打ち上げられ、金星の数回のスイングバイを経て、太陽に接近しています。目標は、太陽コロナを直接観測することです。パーカー・ソーラー・プローブは、10月24日午前6時53分(日本時間10月24日午後8時53分)、太陽から4610万kmの距離を通過しました。この距離は、過去のどの探査機よりも太陽に近い距離であり、最接近時の飛行速度は時速191km(時速68万7600kmに相当)に達します。
宇宙メディアのSpace.comによると、この時のパーカー・ソーラー・プローブの温度は982度になると予想されています。探査機の太陽側は、熱シールドによって保護されており、1371度に達する温度に耐えられるよう設計されています。太陽への接近を図るパーカー・ソーラー・プローブは、地球と連絡を取ることができず、12月27日にデータを送信する予定です。1月初旬からはテレメトリーデータが送信され、同月末には科学データが確認される予定です。
この画期的なミッションは、太陽の活動やその影響を理解するために重要な役割を果たします。太陽の放射線や太陽風が地球の技術や生態系に与える影響を予測するために、今後の探査の成果に期待が寄せられます。