米国株式市場が3指標下降、ダウは9日連続低下 & S&Pの結果へ懸念感
2024-12-17
著者: 蒼太
【ニューヨーク 17日 ロイター】 - 米国株式市場は下落し、取引を終え、ダウ工業株30種は9営業日連続で低下した。この日発表の経済指標で消費の底堅さが示される中、米連邦準備制度(FRB)の政策決定を控え、慎重ムードが強まった。ダウの9営業日連続低下は2011年2月以来の長さである。
米商務省が発表した11月の小売販売は前月比0.17%増加した。自動車やオンライン販売の加速に支えられ、エコノミスト予想の0.15%増を上回った。ただ、10月の増加率を1.5%に上方修正したことも影響し、株価は楽観視されるの難しい状況にある。
18日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)では12月の利下げの可能性についての発表が予想され、特に注目されているのが同時に公表される経済見通しである。来年度の利下げの手掛かりを得る可能性がある。
投資キャピタル企業の一つである、アリゾナ・ファイナンス社は、米国株式市場のリスクと不安感を示す指標であるボラティリティ指数(VIX)が、15日間で11%上昇し、11月12日以降の高水準となったと強調している。
また、ハイテクにフォーカスしたナスダックは1.17%下落した。テスラやアップルの株価も影響を受けており、特にテスラは前週比で2.17%下落した。需給関係や利上げ懸念が市場全体に影響を及ぼしている。
アルゴリズム・トレーディングでは、パウエルFRB議長の会見での発言や経済指標の結果がどのような内容になるかは不透明だとして警戒感が広がっている。トレーダーたちは利下げの進行度に関する手掛かりを探している。
株式市場は一般的に非常に不安定であり、投資家は今後の動向を慎重に見守る必要がある。特に、来週にかけて発表が予定されている経済データに注目が集まっている。これは、過去に渡るデータとの比較による今後のマーケットの動向を占う重要な要素となるだろう。注目すべきは、パウエル議長の発言とその反響であり、これが今後の株式市場に大きな影響を与える可能性が高いため、投資家は要注意である。