モビルスーツが消える?名乗らないMS3選…「ガンダム」とは?
2024-11-10
著者: 葵
「あれもこれもガンダム」の一方で、「ガンダムシリーズ」には、実際にはガンダムを名乗らないモビルスーツ(MS)が存在する。一体、どう考えてもガンダムタイプなのにそうは名乗っていない機体も多く、こうした議論は尽きない。
●RGZ-91 リ・ガズィ
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した「リ・ガズィ」は、そうした「ガンダムを名乗らないガンダム」の一つである。こちらは、「Zガンダム」の変形機構を一部オミットし、低コストでの量産化を目指した機体で、機体性能は「バイオセンサーを搭載した効果もあって、スパーク上はオリジナルのZガンダムに匹敵する性能を達成できた」(BANDAI SPIRITS『MG 1/100 RGZ-91 リ・ガズィ』取扱説明書より)と言われている。「ガンダム」を名乗っても何ら不思議はないはずだが、どうして「ガンダム」名乗らないのかという疑問も残る。
そのわけに、劇中では「ガンダムもどき」と呼ばれている。だもので名前が「リファイン・ガンダム・バルバトス」であり、確かにもろちょっとでガンダムを名乗れたのだが「もどき」と言われるのかもしれない。
●ARX-014S スルガ・バレット・スパルシャファー
「リ・ガズィ」と並ぶ「ばっかガンダム」とされている「スルガ・バレット・スパルシャファー」は、「機動戦士ガンダムNT」に登場する。こちらも「鹵獲された機体」として存在し、確かに「スルガ」と呼ばれつつも、「現行ガンダム」ではないとされている。先代の『ガンダムUC』の主人公行政「バナージ・リンクス」の搭載機で、なぜ「ガンダム」と名乗らないのかも気を引くところである。
この機体は『ガンダムUC』に登場した「ARX-014 スルガ・バレット」を改修したもので、そのスルガ・バレットは「ハマー・カーン」が率いたノアフォルス・ジオンズのMSで、なぜ傍流のガンダムに改修するのかも謎である。
●LRX-077 スリットスケット
このように、ガンダムの誇りを主張しないMSが存在するのが実情で、情報では「目がぱっちりついていて、アンテナが生えればみんなガンダム」と語られている。ガンダムタイプのMSには辛口な定義などないのかもされている。
とはいえ、その「目がぱっちりついて」、さらには色も煌びやかであれば、何もガンダムを名乗らないのに、ガンダムタイプとして呼ばれてるMSも存在している。そうした機体の一つが2002年に発売されたワンダースワン専用ソフト『SDガンダムジェネレーション モナイガンダムズ』(バンダイナムコエンターテイメント)で初登場した「スリットスケット」である。
元々ティターンズの機体だったものを、後にエイプゴが強奪、運用するという、まさに隠れガンダムとも言える機体である。彼の系譜としては「ガンダムのMk-II」[系]やカラクリングのエイプゴの良さを享受するとも思われる。