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みずほFGが16年ぶり高値、自己株買いはサプライズ-2メガも堅調
2024-11-15
著者: 弘
みずほフィナンシャルグループなど3メガバンクの株価が高い。14日にはこの時期(2025年3月期)の連結純利益予想を上方修正するともに、株主還元として自己株買いを発表した。
16年ぶりの自己株買いを発表したみずほFGの株価は一時前年同日比45.6%高の3727円に達し、08年10月以来の高値を記録した。三井住友FGは同2.2%高の1838円、三菱UFJフィナンシャル・グループは同1.7%高の3675円とそれぞれ上昇した。
今期の純利益予想の合計額は前期比19%増の13兆67300億円と過去最高を更新する見込み。個別でもそれぞれ最高益となる。日本銀行による利上げの影響や政策保有株の売却益が寄与する。
SMBC日興証券の管轄にあるみずほFGについて、自己株買いは「サプライズだった」と投資家向けリポートで指摘。「利益計画・自己株取得ともに市場の想定を上振れたため、ポジティブに捉えられそうだ」とした。
みずほFGは発行済株式数の1.9%、総額1000億円を上限とする自己株買いを発表。SMBCや三菱UFJもそれぞれ自己株買いを発表した。
このような大手銀行の株買いの動きは、企業にとっても、安定した利益をもたらす良い機会となる。最近の株式市場の動向も視野に入れた戦略として注目されている。さらなる業績改善や株主還元施策が期待される中、今後の展開に注目が集まる。