科学

「15時間も旅する魚」が明らかに!空中での呼吸法が予想を超えたナナメ上すぎた

2024-12-24

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地上を15時間も移動できる魚

本シリーズのプロデューサーであるケビン・フラワーズ氏は、西インド諸島大学(UWI)の生物学者であるエイミー・ディーコン氏に協力を依頼し、トリニダード島での調査遠征を行いました。

その中で、私たちの常識ではあり得ない驚くべき光景が目撃されました。

なんと水中にいるはずの魚が、地上の湿った草や岩場の上を飛び跳ねながら移動していたのです。

ディーコン氏によると、この魚は小さな淡水魚である「キリフィッシュ(killifish)」の一種で、特に短期間の間に乾燥した環境を渡り歩く能力を持っています。

この魚が地上で呼吸を確保するためには、周囲の水分を利用し、湿った環境を選ぶことが求められます。そのため、どんな状況でも生き延びるための適応力が求められるのです。

観察したところ、地上での呼吸のためにはエラが空気を取り込みやすい構造を持ち、これにより乾燥した地面でも数時間、さらには15時間も移動できることが記録されています。

特に、動物界で知られているこのような適応は「地上に上がる」過程と同じようなもので、観察者はこのフィッシュの独特な行動に驚かされました。

動物が地上での移動を行う際には、他の生物と同じように、数分間の間呼吸をする必要があるのですが、この魚はその間にも移動を継続することができるのです。

また、この魚は、基本的には同じ淡水域で生息しているため、その生活圏に新たな水域を求めるために地上を移動するという選択肢を持っています。

さらに、最も気になる点は、「この魚がどのようにして地上で呼吸をしているのか」という部分です。学者たちはその謎を解くため、さらなる研究を行っており、この魚の生態は今後も注目されるでしょう。

これまでの研究によれば、この魚は水中から飛び出し、地上を這う様にして移動し、また飛び込む姿が観察されています。そのため、特に乾燥した環境下での生存戦略がより詳しく理解され、適応進化についての新たな知見が得られる期待が高まっています。

最近の報告によると、ウィルダネス研究の一環として、こうした魚がどのように環境に適応し続けているのかを探る研究が進行中です。今後の研究結果がますます興味深いものになることが予想されています。