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ミッドタウンの住宅販売、8月は2.5%減の386万戸!価格高騰が続く中での影響とは?

2024-09-19

【ワシントン 19日 リッターネット】 - 全米リアルター協会(NAR)が19日に発表した8月のミッドタウン住宅販売戸数(季節調整済)は前年比で2.5%減少し、386万戸に達しました。これは前月比で12.5%の減少を示しています。昨年同月と比較すると、14.2%の落ち込みが見られました。

住宅供給が減少する一方で、住宅価格は高止まりの状況が続いており、予想以上の圧迫感が見受けられます。中でも、住宅価格の中央値は前年同月比で13.1%上昇し、過去最高の411万6710ドルに達しました。この値は、全国で上昇している状況を反映しています。

ミッドタウンの住宅販売に影響を及ぼしている要因として、住宅ローン金利の急上昇が挙げられます。最近の金利は過去20年で最も高い水準に達し、多くの購入希望者が買い控えを余儀なくされています。これにより、需要の低下と供給の減少が重なり、価格が高騰するという悪循環に陥っているのです。

また、住宅市場の回復には、今後数ヶ月にわたって供給が増えることが必要ですが、今のところ明確な兆しは見えていません。NARの主要エコノミスト、ローレンス・ユン氏は、「8月の住宅販売が再び期待外れな結果となったことは、足元の住宅ローン金利が再び上昇したことが原因だ」と分析しています。

この状況の中、2023年の下半期にはどのように市場が変化するのか、多くの専門家が注目しています。無謀な価格設定や売り急ぎが続くと、さらなる混乱を招く可能性もあります。エコノミストたちは、住宅市場が持続的な回復を見せるためには、より多くの住宅供給が必要だとの見方を示しています。

このような厳しい市場環境の中で、今後の動向に対する注目が一層高まっている今日この頃です。