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メキシコ、中国からの輸入規制へ 新経済計画と貿易戦略を発表

2025-01-14

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[メキシコ市 13日 午前] - メキシコの財務大臣は、13日に中国からの輸入を制限することを目指した経済計画を発表した。これは、2026年に向けた目標として、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を遵守するための措置でもある。

貿易担当大臣は、中国製品の輸入がメキシコにおいて重要な問題となっていると指摘し、特にハイテク機器や電子商取引において影響が出ていることを強調した。この政策は、メキシコ製品の競争力を高めるためのものであり、内需の拡大を図る。また、具体的な戦略として、両国間の投資促進や経済協力の強化が挙げられている。

中国製品の流入問題は、メキシコの製造業においても深刻な状況をもたらしている。特に、自動車産業などでは、長年の間、高品質な部品を求めて中国からの輸入に依存していたが、最近のスパイ活動や知的財産権の問題から、安全保障上の懸念が高まっている。

この新しい経済計画は、2030年までにメキシコ国内の生産を55%向上させ、自給自足を図ることが目標となっている。特に製造業を強化し、輸入依存度を減少させることで、国内経済の安定を図る狙いがある。

また、政権は投資環境を改善するため、税制改革や規制緩和を進める意向を示しており、外国企業のメキシコへの進出を促進する政策も予定されている。この計画は、経済の収束を目指し、他国との競争力を高める手段として期待されている。