ママがクマにキック!元自衛官「倒し方学んでないけど」 [岩手県]:朝日新聞デジタル

2024-09-15

生後1ヶ月の赤ちゃんを抱いた母親が、目の前に突然現れたツキノワグマに襲われそうになった。母親は、そのとき21歳。11月午後9時過ぎ、岩手県大迫町の住宅街。増田悠香さん(21)は、7月末に生まれたばかりの娘を抱っこし、近くのドラッグストアに向かって歩いていた。すると、突然、道路の右側から「ガサガサ」という音が聞こえた。犬が鳴いているような気配を感じ、何気なく右側へ目をやると、そこにグマが立っていた。

慌てて家に引き返す途中、突然後ろから「ガサガサ」と音が。驚いた悠香さんは赤ちゃんを抱えたまま振り向くと、近くの家の駐車場に4匹の小さな動物(犬かと思った)に見えるグマがいるのを目撃。パニックに陥りながらも、母親の本能で赤ちゃんを守るために必死でそれをやり過ごそうとした。

悠香さんは「イノシシかと思ったら、よく見たらクマで、どうしようかと。家に急いで戻りたかったが、何かできることはないかと思った時に、たまたま下にあったもので、思い切ってかけつけた」と話す。

悠香さんが家に近づくと、クマは悠香さんを見て向かってきた。しかし、悠香さんは思いつきで、運動部時代に鍛えた脚力を生かして、なんとクマに向かってキック!「わーっ」と声を上げ、足を上げた。クマは驚いたのか、一瞬立ち止まったと同時に、悠香さんも驚いて「こんなことある?」と自分に驚いたという。

その後、悠香さんは無事に家に戻ることができ、救助を呼んだ。危険を察知した地域住民も協力し、警察に通報した。悠香さんは、「まさか自衛官のように戦うことになるとは思わなかった。この経験が何かを教えてくれた」と語る。

クマの出没はこの地域では多く、特に春から夏にかけては人間と遭遇することが増えている。近隣住民は、クマに対する認識を高めるために、周囲の環境を意識しながら生活する必要がある。特に、夜間の散歩や子供への注意喚起も重要だ。これからも、地域の消防団や自治体と連携し、クマとの共存を図っていく必要がある。どうなる⸺!?ご家庭でも十分な安全対策を見直してみてはいかがですか!?

悠香さんは、今後も赤ちゃんを守るために、クマとの遭遇に備えて運動を続ける意欲を見せている。自然災害や動物との共存について、私たち全員が考える必要がある。