12月から急に寒さが厳しくなってきました。寒くて疲労した季節になると、未だ新型コロナウイルス、インフエンザ、マイコプラズマ肺炎の3つが同時に流行する可能性が高く、この3つの感染症が同時に流行する「トリプルデミック」と呼ばれる状況が懸念されています。

今回は、それぞれの感染症の特徴や予防策について、独立行政法人国立病院機構に所属する専門家にお話を伺いました。

感染症が流行る背景とは

感染症が流行する背景にはいくつかの要因があります。例えば、新型コロナウイルスの流行期が重なると、感染症対策に対する意識が低下する可能性があります。また、円滑な生活をせずに人が移動することが増え、特に冬季においてインフルエンザウイルスがより多く流行する原因となります。

感染症の特徴とは

インフルエンザは毎年冬に流行する代表的な感染症で、2020年から特に多くの新型コロナウイルス感染症の影響を受けているため、インフルエンザウイルスの流行が期待されます。2024年には、わずかに感染者数が増加することが予想されるものの、昨年比では少ないと考えられています。

症状としては、発熱、咳、のどの痛み、筋肉痛、関節痛が主なものであり、特に「隠れインフルエンザ」などの存在にも注意が必要です。この隠れインフルエンザは、具合が悪くなくても感染する人が多く、他者に感染を広げる恐れがあります。

予防策

予防策としては、インフルエンザワクチンの接種、手洗い、マスクの着用が基本です。特に高齢者や基礎疾患を持つ人は、重症化するリスクが高いので注意が必要です。

最近の動向として、この冬のトリプルデミックのリスクは特に高くなっているため、毎日の健康管理や周囲の感染症予防に努めることが重要です。人との接触を減らし、ウイルスの拡散を防ぎましょう。