節のために受けた検査で「腫がん」が発覚。「右胸切除」することになった私は|OTONA SALONE
2024-12-24
著者: 結衣
田中恵子さんの物語
熊本県で暮らす田中恵子さん(仮名・50歳)は、2021年12月、右側にしこりができたとして検査を受けました。家族の事情があったため、日頃から健康に気を使い、「いつも通り受けた検査で結果が「えーっ!」と驚くような結果が…。」こんな中、いつも通りに受けた検査で「えーっ!」と思うような結果が出ました。
「半年前までは何ともなかったのに」と田中さんは続けます。「6月に検査を受けた時は何もなかったんですが、親の介護の都合で11月末に前倒しして検査を受けていました。
マンモグラフィとエコーをしたのですが、右胸に腫瘍が写っていました。詳しい検査をするように言われましたが、左だけであっても脅かされる内容だったため、PET CTで右側にも腫瘍があったと診断されました。
田中さんは、腫瘍があると告知されても動揺しなかったと言います。「静かに受け入れました。自分のことよりむしろ親のことが心配でした。2020年の年末、父が家事の最中に倒れて入院してしまったんです。母も介護ができる年齢ではなく、辛いのは私だけ。日頃から自分の健康には気をつけなければならないと、思っていたんです。」
意識して健康を保てなければならないと、田中さんは言います。「告知された時は、自分まで病気になってしまったと思いました。でも、万が一、あまり悪化しなければ左側を切除するかもしれないとの診断が続いたのです。」
田中さんは、一人で告知を受けたそうです。冷静だった田中さんは、告知された時に「先生、なるべく小さいうちに取りたいと思います。兄に迷惑をかけたくありませんから」と言ったそうです。
「先生には以前から腫瘍の治療を受けていたので、父のことも話しながら、こんな風にやってみてほしいと提案したのです。腫瘍を抜くとか部分的に何か工夫してやっていくのは性に合わない。苦しむことはないようにしなければならないと思いました。」
田中さんは、最近でも検査を受けながら体調を気にしていると話します。「同じ時期に右側も腫れていたのですが、脅かすようなことではないと思います。子どももいないので、あとは親だけです。その間、自分の健康を気づいてあげられたらと思っています。」
田中さんは、2023年12月27日に右側の腫瘍を全切除しました。「同じ日に左側にも切除したのですが、スピード感がすごかったです。子どももいなかったので、家にはあまり帰れず、逆に先生の力もあるので感謝しています。」
近年、乳がんの再発や再発治療における重要な取り組みが必要です。乳がん検診は40歳を超えたら年に一度受けた方が良いというデータがあります。乳がんは女性の病気とされがちですが、男性でもリスクがあるため、男性であっても定期的に健康診断を受けられるように意識が変わってきているようです。