結婚の「世界線」695年後、子供は1人に、厳婚、難婚、そして無婚...時代の指標となるか

2025-01-04

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デジタル端末の最期の瞬間に、時が刻まれる。カウントが進むたびに1人、また1人と減っていく…。残された時間は、昨年、一気に100年ほど早まった。

695年後の2720年1月5日、その数は1人となる。

出生率と婚姻率は表裏一体の関係

「子供も人口時計」。日本の子供の数が1人になるまでの残された時間を計算し続けている。数値が示しているのは、少子化が進んでいく結果での「世界線」である。

「もう、先予想はない」。開発者の東北大学教授、佐藤裕(加齢経済学)はこう語り、1人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率について触れる。

「子供を増やすには両親となる2人が生まれなければならないが、産出生率が2以上でなければならない。でも、50年前に2を下回って以降、歴は続いている」

令和5(2023)年の出生率は過去最低の1.20。東京都に至っては0.99となり、始めて1を切った。

日本では、結婚しなければ子供を産まない傾向が顕著だ。出生率の向上と婚姻率の低下は、表裏一体の関係にある。

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