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健康な高齢者では高用量ビタミンDで糖尿病リスクは低下しない|医師向け医学ニュースはケアネット

2025-01-06

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過去の研究によると、高用量のビタミンDサプリメントを摂取した場合でも、糖尿病の発症リスクが低下しないという結果が示されている。国立衛生研究所のJyrki K. Virtanen氏が行った大規模な研究によると、この研究結果は「Diabetologia」誌に2023年2月12日に発表され、糖尿病の2型の発症リスクが高用量のビタミンDに関連しないことが示された。

研究では、高齢者における血中ビタミンD濃度と糖尿病リスクとの関連について調査。結果として、血中ビタミンD濃度が低い高齢者においては、2型糖尿病の発症リスクが高くなる傾向が見られた。この研究により、ビタミンD補充の効果に関する理解が深まり、特に高齢者においてはビタミンDの重要性が再認識されるだろう。

さらに、専門家は定期的な運動とバランスの取れた食事が2型糖尿病の発症リスクを低下させることにも言及し、生活習慣の改善が健康維持において非常に重要であると指摘している。高齢者の健康を維持するためには、食事や運動がカギとなることが広く認識されつつある。

今後の研究では、ビタミンDの摂取と糖尿病リスクの関連について、より詳細な分析が期待されている。