健康

加糖飲料が心血管疾患と2型糖尿病を引き起こす理由とは?220万人に影響を及ぼす新たな研究結果!

2025-01-22

著者: 結衣

加糖飲料が引き起こす健康リスクが、全世界で毎年220万人に及んでいると、米国の研究者が警告しています。この研究は、ハーバード大学公衆衛生大学院のDariush Mozaffarian教授によって主導され、2023年の「Nature Medicine」で発表されました。

研究によると、加糖飲料(SSB)の摂取は、特に糖質の多い清涼飲料水の常飲が、2型糖尿病(T2D)と心血管疾患(CVD)のリスクを高めることが明らかになりました。具体的には、毎年推定120万人がCVDを新たに発症しており、その背景には加糖飲料の増加があります。

加糖飲料が多量に消費されることで、血糖値が急上昇し、長期的には代謝異常や心血管系の疾患が進行することが指摘されています。特に低所得国では、この問題が顕著で、急速に増える生活習慣病の原因になっているとされています。

さらに、研究チームは184か国のデータを分析し、1990年から2020年までの間に、加糖飲料が引き起こした2型糖尿病の症例が増加したことを示しました。加糖飲料による新たな2型糖尿病の罹患率は、約8.8%増加し、心血管疾患の罹患率も4.4%の増加が確認されました。

Mozaffarian教授は「加糖飲料は、その摂取量や消費動向に応じて、特に若年層や発展途上国で健康の大きな敵となっています。この問題に対する公的な規制や課税が必要です」と述べています。

この調査結果は、健康政策や栄養教育における重要な指針となる可能性を秘めています。加糖飲料の影響を軽視せず、適切な対策を講じることが、より健康的な社会へとつながるでしょう。