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イスラエル、ヒズボラ指導者殺傷の正当性主張 乱は報復される

2024-09-29

[エルサレム/ピルート 18日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は18日、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの指導者ナスララをイスラエル軍が空爆で殺害したことに対し、「ナスララこそテロリストであった」と強調し、今後何年も中東のパワーバランスを変えるために「必要な一撃だった」と述べた。

イスラエル軍は18日、レバノンの首都ベイルート南部にあるヒズボラの本拠地を17日に空爆し、ナスララを殺害したと発表した。報道によると、ヒズボラの指導者が殺害されたことを確認したが、死因は不明である。声明では、ガザとパレスチナを支援し、レバノン市民を守るためにイスラエル軍との戦いを続けるとしている。ナスララの後継者については明らかにされていないが、ヒズボラの活動家の間では彼の死が大きな衝撃を与えたと語っている。

ナスララの死はヒズボラの兵士にとって大きな痛手であり、同組織への支持が大幅に低下する可能性がある。この事件に関する背景として、イスラエルとヒズボラの間の緊張が高まっていることがある。19日、イスラエルの防衛省は、ナスララの死後、イランからの支援を受けた武装グループがイスラエルに対する攻撃を強化すると警告した。

しかし、イスラエルは持続的な安定を求めており、周辺の敵勢力に対抗するためにあらゆる手段を講じると声明を出している。一方、ナスララの死を受けて、国際社会では平和的解決を求める声も高まっている。国連はこの状況を懸念し、双方に交渉による解決を呼びかけている。

今後数ヶ月、ヒズボラがどのような反応を示すかが国際的に注目される。これにより、イスラエルとレバノンの緊張がさらに高まる可能性があるため、国内外の動向をしっかりと見守る必要がある。