世界

展示中のゴッホ『ひまわり』にオレンジ色のスポットがける、ロンドンで活動家逮捕…犯行は無事

2024-09-28

ロンドンの美術館「ナショナルギャラリー」で、10月17日に3人連れの環境保護活動家が展示中のゴッホの名作『ひまわり』に液体をかけ、器物破損の疑いでロンドン市警に逮捕される事件が発生しました。

ゴッホの『ひまわり』は、1888年と1889年に制作されたもので、世界中で非常に高い評価を受けています。本作は、油彩による鮮やかな花々が特徴で、アーティスト自身が大切にしていた作品とされ、何度も展示されてきました。今、活動家たちは、温暖化対策の重要性を訴えるために、欧米の美術館で豊かなアート作品を利用しながら、注目を集めているのです。

活動家たちは、「美術館での行動が人々の意識を高めることができる」という信念をもとに、対話を求めているとコメントしています。今回の事件でも、彼らは「我々の未来が脅かされている」と訴え、そのメッセージを強調しました。

逮捕された3人のうち2名は、2021年10月にも同様の行動をしたとして警察に逮捕されており、前歴のあることが判明しました。活動家たちの行動は、賛否が分かれる中でも、関心を集め続けています。

一方で、近年アートと環境問題を結びつけた活動が増え、多くの美術館やギャラリーが環境保護の重要性を認識し、特別展やイベントを開催するなどの取り組みを行っています。今回の事件も、そんな動きの一環かもしれません。

この状況を受けて、美術館の運営者は安全対策を強化するとともに、環境意識の啓発を進める意向を示しています。アートが持つ力を最大限に引き出し、社会問題への関心を寄せる契機となることが期待されます。