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インドネシア、ロシアとの初の海軍共同演習を実施 - 日本経済新聞

2024-11-04

著者: 健二

【ジャカルタ=池田智行】インドネシア国軍は4日、ロシアとの初の海軍合同演習を開始した。10月に就任したインドネシアの海軍司令官は国防力の強化を重要政策に掲げている。合同演習の包括的な連携を強める姿勢を強調している。

演習は東ジャワ州スラバヤにて8日まで行われる。ロシアが4隻の艦艇などを派遣し、インドネシアの艦艇やヘリコプターなどが配備された。インドネシア国軍によると、海上での連携訓練や共同作戦のシミュレーションが行われる予定だ。

インドネシアの地政学的な位置は、南シナ海やインド洋に近く、重要な海上交通路に位置している。そのため、国防力を強化しつつ、権益を守るための国際協力が求められている。特にロシアとの連携は、インドネシアにとって新たな試みであり、これにより地域の安定に寄与することが期待されている。

こうした合同演習は、他の国々との軍事協力が進む中で、インドネシアの軍事力を強化する狙いがある。国防においては、自国の安全保障の確保だけでなく、他国との連携がますます重要になっている。